2012-01-01から1ヶ月間の記事一覧

新興宗教の建築物

MOA美術館(静岡)とミホ・ミュージアム(滋賀)に行ったとき、エレベーターをやたらと登り詰めたり、トンネルをくぐって別世界に行くような建築が、悟りの段階を表現しているような感じで怖かった。 日本にはまだ他にもすごい新興宗教の建築物がある。霊波…

菊人形の不思議世界

子供の頃、7巻ぐらいがセットになった図鑑が家にあって、好きだったのが「恐竜」と「花」の巻だった。 恐竜のは、ゴジラの着ぐるみをきたお兄さんが頭だけ出している写真が載った横に「怪獣は恐竜じゃない」という説明のある変なページがあったのが強烈だっ…

華麗 イタリアン・ホラー

ローマ近郊はゴシック様式の城とか、いわくありげなお屋敷とか教会、不気味な雰囲気の寒村とかがたくさんあってロケーションに恵まれているから、良く出来たイタリアのホラー映画は最高におもしろい。 最近見たイタリアン・ホラーに結構いいのがいくつかあっ…

インターネットは意識を変える?

LSDの伝道師、ティモシー・リアリーは、晩年はコンピューターによる脳の再プログラミング(生きるための力を強めたり、自分自身で考えること)の可能性を考えていた。 コンピューターは創造性を高めたり、意識を拡張すると考えていた。 コンピュータはサイケ…

フランスのヒゲ女

19世紀の後半頃、フランス ロレーヌ地方のThaon-les-Vosgesという町にクレモンティーヌ・デュレという女がいて、カフェを経営していた。 ある日、カーニバルでひげ女の見せ物を見たクレモンティーヌは、わたしだったらもっと立派なひげが生やせると言い、…

フランク・ハーバート

SF小説ベストの日本版リストとアメリカ版を見比べると、中身がけっこう違っている。アメリカの方は、指輪物語(SFじゃない・・)とかスターウォーズが上位に入っていて、読者層が日本に比べて裾野が広いかわりに大衆的な感じがする。後は、前から思っている…

「お化けや幽霊見える」 心の傷深い被災者 宗教界が相談室

http://sankei.jp.msn.com/life/news/120118/trd12011811500005-n1.htm 「お化けや幽霊が見える」という感覚が、東日本大震災の被災者を悩ませている。震災で多くの死に直面した被災者にとって、幽霊の出現は「心の傷の表れ」(被災地の住職)という見方もあ…

ベルリン ノイズイベント

ベルリンに到着する29日にジョン・ダンカンやジョン・ウィーズなどの参加するノイズコンサートが開催されることを知って、ますます楽しみになってきた。文化の都ベルリンはやっぱりすごいなあ。 http://www.nkprojekt.de/the-immanent-lie-john-duncan-joh…

化石とことば

今月末にベルリンのサイコジオフィジックス系イベント、「結晶世界」に参加することをある友達に話していたら、 「結晶とサイコジオグラフィーは関係ないんじゃない」と言われた。たしかにこじつけっぽくもあるけど、例えば、地質を調べれば大昔のことが分か…

世界残酷物語

エクスプロイテーション映画のファンならいまさら、という感じだけど、モンド映画の始祖、ヤコペッティの「世界残酷物語」をきのう初めて見た。 なぜか、モンド映画=処刑とか死体とかグロ中心のドキュメンタリーと勘違いしていて今まで見ていなかったのだが…

ベルリン クリスタルワールド

サイコジオフィジックスが1月末から6日間、公開イベントを実行することになり、招待されたのでいまベルリンまでの飛行機代を調べている。円高だから7千円ぐらい。イベント名はバラードの小説からとって「結晶世界」。 川岸の植物の完全なる沈黙と、深いプ…

B級スポット 大道具レンタル

フランスは、映画館の興行収入の何割かが映画製作費に充てられるという循環システムにより、映画の製作本数が世界一だそうだ。 映画の大道具や小道具、衣装をレンタルする店がパリに何軒かあって、下見のふりをすれば簡単に入れてもらえる。巨大な倉庫の中に…

別府に謎の地下トンネル、「伝説」が実在か?

謎の地下トンネルを見つけた山田さんはすごい。以下読売記事。非常時の避難路か、それとも給湯管を通すスペースか——。大分県別府市の中心部で謎の地下トンネルが見つかった。 終戦後、周辺一帯は進駐軍に接収され、11年にわたって駐屯地になっていた。何に…

日本とフランスの違い ①

ヨーロッパの文化は上から下、音楽にしろ劇にしろバレエにしろ絵画にしろファッションにしろ、どれもこれも王侯貴族の宮廷から発祥した。 日本の場合は、源平合戦とともに貴族の時代が終わって武士の時代に入り、下から上の文化が確立された。最終地点の江戸…

畸形

子供の頃、たぶん幼稚園から小学校一年生ぐらいまでだと思うけど、ヘレン・ケラーと野口英世とノートルダムのせむし男がホラーだと思っていた。特に、幼少の頃の野口英世がいろりの火で火傷をして、握りこぶしを開くことができずに泣きわめいている場面のお…

けもの道とカルチャー

ウィキペディアの「けもの道」の項目が面白いので、引用する。“獣道の成因と特徴 森林の中を移動する大型哺乳類は、やみくもに森林内を行き来するのではなく、それなりにコースを決めて移動する。これは大型哺乳類にとって、移動しやすい場所、移動経路とし…

日本の源流

『国内の山村にして遠野よりさらに物深き所にはまた無数の山神山人の伝説あるべし。願わくはこれを語りて平地人を戦慄せしめよ。』 という迫力のある序文ではじまる柳田国男の『遠野物語』。ここから近代日本の民俗学がはじまった。山人は、サンカとかポン、…

キルリアン写真とサフォークのその他いろいろ

サイコジオフィジックス サフォークサミットのプロジェクトの花形は、キルリアン写真だった。オーラ写真ともよばれ、デービット・ボウイがアルバムジャケに使用したことで有名。ボウイは、コカイン使用後、キルリアン写真に映ったオーラに変化があったと語っ…

ゴーストウォーク イプスウィッチ

サイコジオフィジックス サフォークサミットは州都イプスウィッチを基点とし、郊外の快適なファームハウスを借り切って、無理のないプログラムになっていたのが良かった。一週間の内の半分は、イプスウィッチの公共会館の一室を借りて、ゴースト探知機やキル…

アルデバーグの魔法の儀式

オーフォード・ネス観光の後にやってきたのが、小さな海辺の町 アルデバーグ。田舎町ながら、「イギリスいちのフィッシュ&チップス」というタイムズ紙の評価が、夕食時のメイン通りをにぎわさせている。イタリアからサミットに参加していたエレアノーラとい…

オーフォード・ネス

オーフォード・ネスはサフォークの海岸にある嘴状の半島で、歴史に登場するのは第一次世界大戦あたりからである。この地では二つの世界大戦を通って冷戦終結まで、政府による核実験やレーダーの開発などが行われた。現在はナショナル・トラストが所有し、一…

絞首台の丘

サイコジオフィジックス サフォークサミット4日目、ウールピットの後に立ち寄ったのがギャロウズ・ヒル。鉄道を見下ろす、何の変哲もない刈り入れ後の麦畑だったが、ギャロウズ・ヒルというのは、絞首台の丘という意味なので、文献は残っていないけどずっと…