2012-01-01から1年間の記事一覧

ナイト・オブ・B級映画

サンメリ教会でやっていたカセットレーベルのイベントに突然行く気をなくす。 もう身支度もできていたのに。 風が冷たくて寒いし、きのうは友達が仕事の用事で家の近所に来て、ついでに会って昼間っから飲んだくれていたので疲れている。家にいたいと思った…

ブックオフなど

図書館にCDを返しに行く。年間30ユーロで借り放題というのは、本当に有り難い。本場なので、ミュージック・コンクレートはかなり揃っている。返却窓口のおっさんが「餃子の王将」のTシャツを着ていてびっくりする。日本語Tシャツを着ている外人にありがち…

4月を振り返る PART2

昨日書き漏らしたことで、4月半ばのアンドリューWKのライブが楽しかった。別にわざわざ付け足して書かなくてもいい気もするが・・。 普段見かける人たちとは違う(多分若い)客層で、いつもしらっとしたフランス人がノリノリにのっているのを見るのは初めて…

4月を振り返る

日記をさぼっていたので、適当な題をつけてその間あったことで覚えていることを書こうと思う。 4月中に印象に残ったのは、サンメリ教会というよく実験音楽、ミュージック・コンクレートのコンサートなどが行われる教会でのソニック・プロテスト(という音楽…

ビデオシンセ リュット/エトラ (Rutt/Etra)

70年代にリュットとエトラが開発したビデオシンセ、リュット/エトラ は、60年代にモーグの開発したオーディオシンセのビデオ版。 2年ほど前に知っておもしろいなあと思っていたら、当時の雑誌を全部スキャンにとりこんでネットにアップしてくれている人がい…

ダニエル・メンシェ、イタリアン・アール・ブリュットなど

パリは12月から3月初めぐらいまでは結構イベントがなくて、春になってくるといろいろおもしろいことが増えてくる。今、ちょうどそれが始まった季節。 金曜日のダニエル・メンシェのコンサートはめちゃくちゃ良かった。コンサートの前に少し話していたダニ…

Rudolf Eb.er パリ

Rudolf Eb.er は大阪在住のスイス人ノイズ・アーティスト。パリ郊外Main-d'œuvreにて。エラトゥムというレーベルのジョアキムのオーガナイズ。無料だったにも関わらず、パリの中心から遠いせいか、ほとんど人がおらず。パリの人はハイプなので、ちょっと郊外…

ムラージュ博物館

ムラージュというのは傷病の記録や医療教育に使用された模型などのことで、かつては石膏で採った患部の型に蝋を流し込んで作成したものに色付けをして仕上げられた。家から徒歩で10分ぐらいのサン・ルイ病院の博物館に世界最大のムラージュ・コレクション…

フロランス・ルーカス 展示

明日からLe Monte-en-l'air 71 rue de Menilmontant / 2 rue de la Mare, 75020 Paris, France

超常現象 フランスの呪いの城

インターネットが普及した現代では、自宅にいながら世界各地の情報が手に入る。 諸星大二郎のマンガに出てくる稗田礼二郎のごときフィールドワーカーは必要性がなくなったかのようにも思えるのだが、ネットの情報の限界を悟るきっかけになったのは、以下に述…

ボマルツォ怪物公園のカラー写真

ローマから日帰りで見に行ったボマルツォ怪物公園の秋晴れと紅葉がとてもきれいだったのでカラー写真でも写しておいたのを、3ヶ月も経ってやっと現像に出した。

ノイズのコンサートといかれた少年

23日から24日にかけて、Sutcliffe Jugend、フィリップ・ベストのConsumer Electronics、ピーター・ソトスなどを招んだイベントがあったので行ってきた。23日の会場がル・クラブというシャトレーにあるしょぼいクラブだったのが不満だったが、ピーター…

マルク・デュトルー事件 サタニズム

ブリュッセルに住んでいる友達がタクシーの運転手から聞いた話。1996年、ブリュッセルで6人の少女が誘拐され、その内四人が殺されたマルク・デュトルー事件が起こった。事件の記事を読んで気になるのは、この部分。 これまでの調べに対してデュトルー被…

フランス物理学者による「植物の歌」

(10年以上も前の事だが、日本語で彼の記事がないため翻訳)野原に響く鳥のさえずりのようなサウンドが植物の育成に影響を及ぼすことは、科学的に明らかになっている。研究によると、植物は複雑な方法でこれらのサウンドに反応する。サウンドは植物の健や…

フランスのグルメ?

アメリカ人には局部的に物知りな人が多くて、私の知らないような食材を使った手料理などでもてなしてくれるのだが、なぜか、日本料理の出汁とかみりんに相当するような、表に出ない、サブリミナルな味付けについての理解がないらしい。まったく味がないな、…

諸星大二郎の本

サイコジオフィジックスのワークショップに参加するために行ったベルリンで途轍もない寒波に襲われ、そのうえ、着いてすぐに生まれて初めて持ち金ぜんぶとカードの入った財布をなくし、帰りの飛行機もあとわずかで乗り遅れそうになったショックでしばらくブ…

新興宗教の建築物

MOA美術館(静岡)とミホ・ミュージアム(滋賀)に行ったとき、エレベーターをやたらと登り詰めたり、トンネルをくぐって別世界に行くような建築が、悟りの段階を表現しているような感じで怖かった。 日本にはまだ他にもすごい新興宗教の建築物がある。霊波…

菊人形の不思議世界

子供の頃、7巻ぐらいがセットになった図鑑が家にあって、好きだったのが「恐竜」と「花」の巻だった。 恐竜のは、ゴジラの着ぐるみをきたお兄さんが頭だけ出している写真が載った横に「怪獣は恐竜じゃない」という説明のある変なページがあったのが強烈だっ…

華麗 イタリアン・ホラー

ローマ近郊はゴシック様式の城とか、いわくありげなお屋敷とか教会、不気味な雰囲気の寒村とかがたくさんあってロケーションに恵まれているから、良く出来たイタリアのホラー映画は最高におもしろい。 最近見たイタリアン・ホラーに結構いいのがいくつかあっ…

インターネットは意識を変える?

LSDの伝道師、ティモシー・リアリーは、晩年はコンピューターによる脳の再プログラミング(生きるための力を強めたり、自分自身で考えること)の可能性を考えていた。 コンピューターは創造性を高めたり、意識を拡張すると考えていた。 コンピュータはサイケ…

フランスのヒゲ女

19世紀の後半頃、フランス ロレーヌ地方のThaon-les-Vosgesという町にクレモンティーヌ・デュレという女がいて、カフェを経営していた。 ある日、カーニバルでひげ女の見せ物を見たクレモンティーヌは、わたしだったらもっと立派なひげが生やせると言い、…

フランク・ハーバート

SF小説ベストの日本版リストとアメリカ版を見比べると、中身がけっこう違っている。アメリカの方は、指輪物語(SFじゃない・・)とかスターウォーズが上位に入っていて、読者層が日本に比べて裾野が広いかわりに大衆的な感じがする。後は、前から思っている…

「お化けや幽霊見える」 心の傷深い被災者 宗教界が相談室

http://sankei.jp.msn.com/life/news/120118/trd12011811500005-n1.htm 「お化けや幽霊が見える」という感覚が、東日本大震災の被災者を悩ませている。震災で多くの死に直面した被災者にとって、幽霊の出現は「心の傷の表れ」(被災地の住職)という見方もあ…

ベルリン ノイズイベント

ベルリンに到着する29日にジョン・ダンカンやジョン・ウィーズなどの参加するノイズコンサートが開催されることを知って、ますます楽しみになってきた。文化の都ベルリンはやっぱりすごいなあ。 http://www.nkprojekt.de/the-immanent-lie-john-duncan-joh…

化石とことば

今月末にベルリンのサイコジオフィジックス系イベント、「結晶世界」に参加することをある友達に話していたら、 「結晶とサイコジオグラフィーは関係ないんじゃない」と言われた。たしかにこじつけっぽくもあるけど、例えば、地質を調べれば大昔のことが分か…

世界残酷物語

エクスプロイテーション映画のファンならいまさら、という感じだけど、モンド映画の始祖、ヤコペッティの「世界残酷物語」をきのう初めて見た。 なぜか、モンド映画=処刑とか死体とかグロ中心のドキュメンタリーと勘違いしていて今まで見ていなかったのだが…

ベルリン クリスタルワールド

サイコジオフィジックスが1月末から6日間、公開イベントを実行することになり、招待されたのでいまベルリンまでの飛行機代を調べている。円高だから7千円ぐらい。イベント名はバラードの小説からとって「結晶世界」。 川岸の植物の完全なる沈黙と、深いプ…

B級スポット 大道具レンタル

フランスは、映画館の興行収入の何割かが映画製作費に充てられるという循環システムにより、映画の製作本数が世界一だそうだ。 映画の大道具や小道具、衣装をレンタルする店がパリに何軒かあって、下見のふりをすれば簡単に入れてもらえる。巨大な倉庫の中に…

別府に謎の地下トンネル、「伝説」が実在か?

謎の地下トンネルを見つけた山田さんはすごい。以下読売記事。非常時の避難路か、それとも給湯管を通すスペースか——。大分県別府市の中心部で謎の地下トンネルが見つかった。 終戦後、周辺一帯は進駐軍に接収され、11年にわたって駐屯地になっていた。何に…

日本とフランスの違い ①

ヨーロッパの文化は上から下、音楽にしろ劇にしろバレエにしろ絵画にしろファッションにしろ、どれもこれも王侯貴族の宮廷から発祥した。 日本の場合は、源平合戦とともに貴族の時代が終わって武士の時代に入り、下から上の文化が確立された。最終地点の江戸…