4月を振り返る PART2

昨日書き漏らしたことで、4月半ばのアンドリューWKのライブが楽しかった。別にわざわざ付け足して書かなくてもいい気もするが・・。
普段見かける人たちとは違う(多分若い)客層で、いつもしらっとしたフランス人がノリノリにのっているのを見るのは初めて、もしくは超久しぶりだったので、外国にいるような錯覚を覚えて感動。ライブ後は数人いたノイズ関係の友人と飲む。

後は灰野さんのお伴でついていった田舎の家(オーガナイザーの一人の実家)について。
場所は未だによく分からないが、パリの北、ヨーロッパ1しょぼいブーベ空港のあるブーベとか、競馬場があって、観客の貴婦人たちのでかい帽子で有名なシャンティリーの付近のどこか。
やたらとでかい敷地に母屋と離れ(おばあちゃん在住)、くずれかけた納屋、広いホール状態になっている納屋2号、ピジョニエ(鳩舎。でも外見は曰くありげな古い塔)などの建物があり、敷地外だが隣接して教会。真ん中に広い庭。農家というよりは、昔の村の共同施設で、建物のほとんどは17世紀起源だそう。
家の中はモダンで快適、ジャグジーまであった。かなり底冷えしたが。

寒くて天候の悪い日が続いたが、近所のエマウス(フランス版リサイクルセンターで、地方の方が掘り出し物が多い)に行ってイタロディスコのシングルをゲットしたり、いろんな種類の馬を飼っている場所を見に行ったりと充実した滞在だった。そこのエマウスは、もと精神病院だったらしいけど、そういう過去はすっかり浄化されていた。

記しておきたかったのは、その家の敷地の地下の不思議な穴蔵について。
パリにも地下のあるアパートは結構多いけど、今まで見た物とは比較にならないほど深い。探検好きなその家の息子さんの解説によると、建築様式から中世起源の納骨堂ではないかとのこと。壁に落書きがいくつもあり、古い日付で18世紀の物もあった。戦争中に人々が隠れていた痕跡もかなりあった。
その息子さんと彼の二人の兄は、20年以上かけてその穴を発掘しているそうだ。掘りすぎて、近所の家の台所に出てしまったという体験談に衝撃を受ける。
もともとその地方には地下トンネルが多くて、よその村に続くトンネルも存在するという話も聞いた。第一次&第二次世界大戦では見事に戦場になっていたので、家の敷地からも、近所の森からも、いろんな物が見つかるらしい。
息子さんが金属探知機を使って発見したコレクションを見せてもらった。軍のヘルメットとか(フランス軍、ドイツ軍両方)、からの薬莢とか。第三帝国(ナチス)のマークの入った物もあり、見てるだけで興奮。他にも、古銭のコレクションや、ローマ人の着ていた白いローブみたいな服の留め具とか。古銭は紀元前の物や、ローマ人植民以前の30数年間しか使用されていないゴート族(か何か)の発行したコインなど、非常に博物的価値の高い物も含まれていた。
次回のサイコジオフィジックス・サミットには、是非あの息子さんを誘ってみたい。