ノイズのコンサートといかれた少年

23日から24日にかけて、Sutcliffe Jugend、フィリップ・ベストのConsumer Electronics、ピーター・ソトスなどを招んだイベントがあったので行ってきた。

23日の会場がル・クラブというシャトレーにあるしょぼいクラブだったのが不満だったが、ピーター・ソトスの短編映画にはじまり、三番目のConsumer Electronicsが特に最高だった。この日のSutcliffe Jugendのセットはあまり好きじゃなかったけど、二日目のセットはとても良かったし、Pollutive StaticとFaceball Batのハーシュノイズも印象に残った。

ところで、二日目の晩、会場の外に二十歳そこそこぐらいの若いフランス人の男の子がいて、最初から明らかに様子がおかしかったのだが、その後、カッターナイフを取り出して自分の手首を切るということをやらかした。
たむろっていた人たちが世話を焼いたり、何気なく話しかけたりしたので、そのうち彼の気分も回復したらしい。安心して彼の事は忘れていたら、あとで姿が見えなくなっていた。
友達に「彼はまた手首を切って逃げたんだ」と聞いてびっくりしたが、そう言えば手首には20カ所ぐらいの切り傷があった。会場のそばで誰かが呼んだ警察と救急車が待機していたが、あの後結局彼は見つかったのだろうか。
パワエレのコンサートにありがちな事件だけど(もしくはソトスのファン?)、警察の指示でバーもコンサート終了と同時に閉鎖になり、オーガナイザー達は大迷惑だっただろう。
先日、青色照明を導入したグラスゴーで自殺や犯罪が減ったという記事を読んだが(青色照明にはそのような効果があるらしい)、パリには青い照明は似合わないだろうな。

一応の応急手当として彼の手首にトイレットペーパーを巻いてあげたお礼に、気前よく傷口の写真をとらせてくれた。

グロ注意!!!