ノルマンディーで

クリスマスの週末の間、ノルマンディーの義父母の家に行ってきた。
ノルマンディーは天候がイギリスそっくりで、雨降りが多くて、気温も低く、うすぐらい。今回も雨降りが続いて寒かった。遠出をしておもしろいものを見たが、未だにニコンのアナログ一眼レフを愛用していて、デジカメのようにすぐにブログにアップできないのがちょっとやっかい。

ノルマンディーの義父母は、家からさほど遠くないど田舎にもう一軒別荘を持っていて、そこで野菜や果物を育てている。畑から採れたものを元手に近所の人と物々交換をしたり半分自給自足の生活をしているので、食卓にならぶものはとても新鮮でおいしい。
クリスマス前にも、コンピューターの修理とひきかえに、近所の人に海で釣ってきたニシスズキをもらった。とても太ったやつで、多分、パリで買えば5千円ぐらいしただろう。

義父のポールは30代で畑を始めて、定年後は毎日別荘に通って畑仕事をしている。
ときどき、にわか雨が通り過ぎると、ポールが家の中で座ったままで「虹が出たな」と言う。外に出ると、いつも本当に虹が出ている。

私はずいぶん前から資本主義制度に飽き飽きしていて、できるだけ物を買わずに暮らしたいと思っている。ポールの野菜のようにお金ではないけど人に分け与える価値のある物を来年はもっとたくさん作りたいと思う。

私の撮った二重の虹の下の非常階段の三人とジョン・ウィーズ