ローマ 骸骨寺 santa maria della SS concezione

6月2日生まれで、同じ誕生日の有名人にサド公爵がいる。
いま住んでいるアパートは、アパートになる前は女囚プリズンで、サド公爵が収容されていたらしい。どうしてサド公爵が女囚専用の所に収容されていたのかは分からないけど・・。

先週末のローマ旅行は、日程が短かったので本当に見たいものだけをリストにした。普通の教会に行ってもどうせ退屈なので、骸骨寺と呼ばれるカプチン派の santa maria della SS concezione だけを入れた。
骸骨寺の由来を読んでいると、またしてもサド公爵のコメントがあった。「これほどすごいものは今まで見たことがない」。

クリプト内は写真撮影は厳禁。横並びの5部屋が天井まで人骨で装飾されていて、想像したほど不気味なものではなくて、とっても美しい。使っているのは、4000人分のここで修行をしたカプチン派修行僧の骨だと言うことで、どこの馬の骨とも分からないパリのカタコームとは違う。

高校生の頃にヤン・シュワンクマイエルの映画「The Ossuary」で見たチェコのセドレツ納骨堂は、ローマの骸骨寺からインスピレーションを得て作られたものらしい。


イタリアにある骸骨堂や公開ミイラを集めたホームページを見つけた。http://www.fantasmi.it/mistero/index.htm
イタリア語なので読めないけど、ローマの骸骨寺「santa maria della SS concezione」と同じカプチン派の納骨堂がパレルモにもあるみたい。カプチン派が修行僧の骸骨をひとところにまとめておくのは、復活の日にそなえてそうするようというローマ教皇の兄弟の言いつけに従った1631年以来の宗教的慣習らしい。