フランスのサタニズム教会

パリから車で1時間ぐらいのS町は、とても水が豊かな町だ。
以前はパリに水を供給して繁栄していたらしいし、
現在も住人には学者やアーティストが多いそうだ。

町の中心に建つこの教会は、一見何の変哲もない普通の教会に見える。

中へ入ると、壁にいくつか宗教画がかけてあった。
オオカミなどキリスト教の絵画では珍しいモチーフが使われていて何か奇妙だ。
調べてみると、こういったモチーフはキリスト教以前のペーガニズムの名残で、
フランスではユグノー戦争や魔女狩りの時代に破壊され、最終的に、フランス革命で
ほとんどが消滅したそうだ。ここに残っている絵画は、どうやら破壊を逃れた希少なものらしい。

庭へまわってみると、有名なサタニズムの象徴。

町の住人からミッテラン大統領やバージニア・ウルフ、マルセル・プルーストなどが
この町に別荘を構えていたことがあったと聞き、妄想がふくらんでくる。

教会の横のイタリア式庭園

一枚目の写真の教会のファサードの中央にキリストがいるが、毎年夏至の日の日没に
夕日の最後の光がこのキリストの目に反射して光るそうだ。